父親が親権をとるには?
多くの家庭では、母親が子の監護をしていて、父親は仕事をしているという現実の実態があります。
家庭裁判所で、親権の争いが起きた場合に、父親が親権をとるためにしておくことは出来ることを記載しておきます。
1 近親者などを含めた養育環境の提供
子にとって、多くの人のサポートを受けられる環境は非常に重要です。 父親自身が、子の養育に関わることは当然として、父親の祖父母による育児や家事のサポートが受けられる環境を提供することは非常に重要となります。
祖父母も含めて、父親に育てられる方が、子どもにとって良いと判断されれば、父親に親権が認められます。
2 幼稚園、保育園、学校などの教育機関との積極的な関与
父親は普段は、幼稚園や保育園と子のやりとりをすることは少なく、母親が連絡帳などを使い、施設や学校と連絡を取り合うことが多いと思います。 家庭裁判所では、このやりとりを、養育の一つとして非常に重視するため、親権の争いとなる場合は、早めにこれらのやりとりを父親側でするようにしましょう。
3 子らとの関係の構築
子の親権の争いとなった場合、乳幼児以外について家庭裁判所では親権者について子の意見も重視します。父親側で親権を得たい場合は、子と積極的に関与を行い、父親の方で育ててもらいたいという考え方を持ってもらうよう努力をしましょう。
父親が、本当に子と暮らしたいと考えている場合、これまで母親に養育を任せていた場合は、子の親権の獲得は、非常に困難な作業が必要となります。