養育費を一括で受け取ることはできるか?
養育費とは、子の生活費などのために支払いがされるものです。
子の成人は18歳ですが、家庭裁判所では原則として20歳になる月まで支払いをする運用となっています。例外としては、子の病気で20歳以降も働けないなどの事情があれば、20歳以降も支払いを受けることは可能です。
養育費は、生活の支払いのためになされるため、月に1回の支払いが原則となります。
そのため、まとめて一括で支払うことは原則としてありません。
例外的に、当事者双方の合意があれば、一括払いという支払方法は可能です。
養育費を一括で支払うメリットは、養育費の滞納を気にする必要はないとの点で、この観点からすると、非常に良い効果があります。
また、相手方との関係を清算したいという事情があれば、養育費の一括払いのメリットと言えます。
逆に養育費の一括のデメリットは、経済の変化で、物価が上昇した場合でも、一括払いを受けているため、追加の支払いを求求めることが困難になる場合があります。
また、養育費の一括払いの場合、贈与税が課税されるデメリットがあります。どのような場合に課税されるかは、税務署の判断となります。
個人的の見解としては、養育費の毎月の支払いは途中で途切れることがあり、回収が難しくなる場合があるため、養育費の一括払いは良いのではないかと思います。
養育費の件でお悩みの場合は、みずほ綜合法律事務所へお気軽にご相談下さい。